鬼レズはマッハで走るR

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鬱と歯医者とダイエット

 三題咄みたいなタイトルですが、ワタシの中ではわりと繋がっているよ、という話。
 
 35歳ころ、ワタシはうつ病になった。まだブラック企業という言葉もない頃、そんな会社に勤めていた。リブに仕事にプライベートに。すべてに100%出力していた私に急ブレーキがかかった。……長い長いレースのはずなのに、あまりに早いピットインだった。
 一度鬱になるとそれは「くせ」のようなものになる。ささやかなストレスでも大きく落ち込み長く寝込んだりした。ずいぶんやせたりもした。42kg切った時にはホントにまずいなと思った。大きなトラックが通り過ぎるたびに「楽になれるかな」と思った。ダークスーツを着たサラリーマン集団を目にするだけで動悸がした。当然、明日はともかく、来月は生きてるか分からない、と思っていた。
 そんな人間が「歯が痛い」という理由以外で歯医者に行くわけがないよね。
 ゴハンを食べる気力もなければ、トイレに行くのさえ決死の覚悟で臨まなきゃいけないんだから口腔状態は当然悪くなる。虫歯が悪化するだけではなく、歯槽膿漏も進んでいく。
 1年ほど前、ワタシは歯医者に通いだした。日雇いバイトを脱出し、1カ月契約更新のバイトも脱出し、なんとかそれなりの派遣の仕事にありついたから。「なんか生きていけそう」って思った。「まだ生きよう」と思った。
 ホントにお金は生きていく原資みたいなもので、手にすると健康が買えるし、容姿の良さも(それなりに)買える。
 で、なんでダイエットなのか。そりゃ、ストレスでコルチゾールがちょっと出ただけでもダイエットはかどらないのに、口の中が腐ってたらなかなか痩せられませんよ。それに、歯が悪いとよく噛まないで丸呑みするから口あたりのいい菓子パンとか食べがち。

 で、何が言いたいかというと、ブラック企業に勤めてると人生丸ごとスッちやうからとっとと転職しよう。てのと、そこそこお金と時間があったら口腔ケアしたほうが良いよ、ってことです。ホント、ダイエット考えてる人はマジで歯医者行ってください。