鬼レズはマッハで走るR

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痴漢被害の嫌さを訴えるのにホモフォビアはいらない

 ツイッターで延々と燃え続けるのにジェンダー分野がありますが、特にひどいのが女性専用車両の話。あれが男性差別に思える人は相当認知がゆがんでんなーと思いますが、今回はそっちじゃなくて。割とまともそうな男性でも痴漢被害を軽く考えている人多くて、女性文化と男性文化の断絶ひどいなと思います。で、痴漢がいかに嫌かということを分かってもらうために、

「屈強な男性に触られるの、怖くて嫌じゃない?」とか

 痴漢被害を茶化したりエロネタ消費する二次加害者に

「ホモに襲われろ!」とか言うの本当にやめて欲しい。

 

 本来なら「同意していないのに一方的に性対象にされて無断で触られる」ことを訴えるのにゲイを持ち出す必要ないんだけど、「オンナに触られるなんてご褒美じゃん」という痴女ポルノと混同してしまうエッジの効いたバカも少なくないのでゲイを持ち出すんだろうけど、ゲイフォビアをあおるだけなのでやめたほうが良いと思ってる。

(かなりのゲイが女性の性被害に無関心で、その社会構造に加担しがちということは別個の話なのでちょっとおいておきます)

 もともとストレートに被害を訴えられずに「たとえ話」を持ちださなきゃいけない段階で相手の知力を低く見積もっているわけですが、なんかもうちょっと巻き込み被害の少ない(ゼロではない)例えはないかなーと考えてみた。

 

 アナタはいつも行くカフェだか喫茶店でひとりコーヒーを飲んでいる。くつろいでいるところ、とある見知らぬ異性がテーブルの向かいに勝手に座り話しかけてくる。相手はアナタの反応もお構いなしで話しかけ続ける。さすがに気持ち悪いので無視し続けるが相手は気に掛けることもない。アナタが退店するまで一方的に話し続ける。

 その後、その気持ち悪くて何とも言えない体験を身近な人に話してみた。「うわー、気持悪かったね、大丈夫?」と言ってくれる人もいたが、「誘ってるような服を着てたんじゃない」「別に何もされなかったんでしょ」「声かけられるうちが花」などと言われたりもした。

 同じカフェには気持ち悪くて行けなくなった。お気に入りだったのに。

 

 あんまりパンチ効いてないのですが、侵害される気持ち悪さはちょっと感じてもらえるだろうか。あくまでたとえ話なので「喫茶店行くのやめても生活に支障ない」とかたとえ切れない部分はあるんですが。

 あまりにも痴漢被害の深刻さが共有されていないので考えてみた次第です。