鬼レズはマッハで走るR

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ルッキズムとダイエットと

 ツイッター見てくれている人ならワタシが昨年末からしょっぱいダイエットに取り組み、7キロ強の減量をしたことは知っているかと思いますが、個人的に割り切れない部分について。

 20代のころは体重43キロというのが長いこと続いていたのですが、増量続いて約1.5倍になったわけですよ。まあ、薄々「まずいなー」という気はしてました。うん。でも、これといったキッカケもなく茫洋と太り続けていました。が、面白半分で占ってもらった恋愛運で占い師に「やせましょう」と言われて、「それって占わなくても言えるよね!」って思いましたが、なんか二日後に「やるか!」と思ってダイエット始めたわけです。(こう書くとホントにアホっぽいな)

 しかし、ダイエットとルッキズムは切っても切れない関係がある。(ルッキズムとは - はてなキーワード:外見至上主義)ルッキズムについてはリンク先などを参照してもらうとして、基本的にはアカンもんです。「ただしイケメンに限る」的に容姿のみをもっていろんな場から排除されるのは良いことではない。キッパリ言います。ルッキズムは悪。

 ダイエットに励む中で自分の「見た目をよくしたい」という願望に容姿が劣っている人を蔑む部分がないのかとその影がずっと心にさしています。何を良いと思うかは何が悪いと思うかと背中合わせですから。

 そんな風に内心忸怩としつつもダイエット続けて5キロほどやせると周囲の反応も変わってくるわけですよ。透明人間だったレズバーでも話しかけられるようになるし、昔からの知人には「俺らのつっちーが帰ってきた!」とか言われるわけで。うれしいの半分、なんかルッキズムに自分が加担してるのではないかというぼんやりした不安が半分。

 でも、ワタシには言い訳があるのですよ。「健康上の問題!」肝機能や空腹時血糖、コレステロールと赤印が3つも付けばダイエットを考えざるを得ない。てか、何見ても改善のための対策は「やせろ」としか書いてない。ただ、この言い訳も、BMI22までで賞味期限が切れるし、なにより自分の中のモチベーションが「この体形に耐えられない!」なわけで。健康問題はあくまで後付けの言い訳。

 ワタシは公的な場では容姿をもって人をジャッジしたくないし、されたくない。ただ、自分の中には濃厚にルッキズムが存在する。もう、この辺は「自分の身体をどう扱うか」の自由性とか、これは私的領域である、というような割り切りするしかねーんじゃねえか。みたいに思っています。……けど、そんなん割り切れんわぁ!

 ワタシが割り切ったとて、「他人がダイエットして痩せた」という事実に圧迫感を感じる人はそれなりにいて、クソリプしてきたりいろいろされるわけで。てゆーか、人が社会に生きてる以上、完璧な私的領域なんか存在するわけないじゃん!

 食事制限したり筋トレしたりして、これからもしばらくダイエットは続くわけですが、ずっとこの問題は考え続けるんだと思います。そして、すっきりした答えが出ないだろう予感もあります。……いや、すっきりしたらヤバいよね。たぶん。